2022.12.22
W杯森保ジャパン考察
今回、日本のW杯での戦いは、とりわけ森保監督という存在は、
どのように評価すればいいのでしょうか?
それは、サッカー有識者の間でも、かなり評価のわかれるところになっています。
就任当初からの主張として一貫しているのが、
「選手の自主性、選手自身が試合中に自分の頭で考えながら、臨機応変に対応する力を身に着けなければ、
ここより先には進めない」
というものです。
そうして色々なことがあった挙句の、W杯までのこの4年間、森保監督への多くの評価というのは
「戦術がない、修正力がない、選手に丸投げしているだけ」
いわゆる『無能』という非常に屈辱的なものでした。
そしてW杯を戦い終えた今も、同じように考える人は少なくありません。
しかし、森保監督が『無能』であったからこそ、選手たちの戦術眼、修正力が培われ、この4年間一度もしてこなかった戦い方、即興でのシステム変更や戦術変更にも対応できたという見方もできるのではないでしょうか?
今回のW杯で、森保監督はどの試合でもしっかりと道を示していた。
細部への言及はなかったのかもしれないが、細部を補ったのは選手たちの対応力だった。
「選手の自主性、選手たちが自分の頭で考えながら臨機応変に対応する力」
森保監督へのこの4年間の評価は本当に正しかったのか?
本当に何もしてこなかったのか?
これは実のところまだよくわかりません。
しかし、4年間での歴代最多勝率を記録した日本代表監督が、森保一だというのは揺らぐことのない事実なのです。