2010.04.25

すごい男

ファイル:Bono at the 2009 Tribeca Film Festival.jpg 

おそらく知っている方も多いであろう U2 のボーカリスト、ボノです。

 

ミュージシャンとして彼が目指したものは「 音楽で世界を変える 」というありきたりな青い思想でした。

 

デビュー当時、ただただ理想を歌にのせるばかりで何も変えられない無力だった青年はいつしか本当に世界に影響を与えるようになっていく。

ミュージシャンとして類稀なる才能を持ったU2というバンドは、世界中に影響力を持つバンドへと成長し、その影響力を現実に世界を変えるということへ注力し始める。

 

青い理想をただ叫ぶだけでは何も変えられない。現実的なアクションを起こさなければなにも変えられない。

無力だった青年はその当時の目指すべき理想を失うことなく、理想を実現する術を持った本当の大人へと成長した。

 

現在の彼は、国際的な慈善活動家としても知られ、ノーベル平和賞の候補に3度選ばれる程になっている。

 

彼はある意味、大げさにいうと全人類が目指すべき一つの理想像であり、自分の器の小ささを測る際のロールモデルとしても機能する。

 

僕がアンセムという媒体を通じて実現したいことのさらに延長線上に彼はいる。

 

方法はどんどん変わるべきだけど、目指すべき場所まで変えちゃったらウソだ。

 

ボノの代表的な活動を少し紹介しておきます。

アフリカ貧困国の対外債務帳消しを唱えるジュビリー2000運動に参加。ローマ教皇ヨハネ・パウロ2世アメリカ合衆国大統領ビル・クリントンに面談し、運動への理解を求めた。2000年には朝日新聞の『論壇』に寄稿している。

2002年にはジュビリー2000の延長として、DATA(Debt(債務)、AIDS(エイズ)、Trade(貿易)、Africa(アフリカ)の頭字語)を共同設立した。また、2004年よりONE Campaignの活動にも深く関わる。

2005年7月のG8サミットでは、アフリカに500億ドルの援助と最貧困国18ヵ国の債務免除をする事を約束させた。同月にはボブ・ゲルドフに協力しLIVE 8開催に貢献。同年10月にはアメリカ合衆国大統領ジョージ・W・ブッシュ大統領と昼食をし、聖書の一節を引用しながら援助の約束を取り付けた。

2006年1月の世界経済フォーラム年次会合では、売り上げの1%がエイズ対策基金に回るREDを新設した。同年11月の来日時に安倍晋三首相を表敬訪問した際、自らの活動に関連してリーダーシップの発揮を求めたほか、日本の発展途上国 (特に東南アジア)への援助と、2000年に日本が提案した基金によりエイズ患者の手に治療薬が渡っていることを賞讃した。この際、REDとエンポリオ・アルマーニのコラボレーションモデルのサングラスを贈り、安倍首相がこれを掛けるという場面もあった。

2008年5月27日、アフリカ貧困撲滅運動など人道支援活動の功績により、慶應義塾大学から名誉博士号(法学)を受ける。