2010.02.03
実験
写真ではわかりにくいですが、この二つは同じ工程で意図的に極限までダメージさせた毛束です。
そして右の毛束はダメージ修復トリートメントを行った後の結果です。
全然違うでしょ。
美容師のミスにより左の毛束の様に極限までダメージし、ジリジリになってしまった髪をビビリ毛といいます。
ここまでダメージしてしまうと大抵の美容室はもうお手上げです。治せる美容師は一割もいないだろうと思います。
そういう僕もここまでいくと治せるはずがないと思っていましたし、方法を考えることすらありませんでした。
しかし先日。「ビビリ毛修復マスター」という内容の講習に行ってきました。
内容は、「うちのメーカーの薬剤をこうして使えばこんなダメージ毛でも治せますよ。」というもので根本の理論は理解できない、メーカーのPRが先にたった少し不満の残る内容でした。
しかし講師の方が異常なほどの毛髪オタクで僕の遥か先をいく毛髪知識を持った方でしたのでやはり勉強になりましたし、スーパーダメージ毛を修復する方法のヒントを頂きました。
そして自分なりの理論でスーパーダメージ毛を修復する研究に没頭した結果ようやく満足のいくオリジナルレシピができました。
しかし、これが本当にお客様の髪で施術したときに結果がでるのかどうかはまだ研究途中です。
はやくメニュー化できる様にがんばります。
マニアックだと思われるかもしれませんが、美容師はヘアスタイリストであると同時にヘアドクターでもなければなりません。
髪を治してくれる病院などありません。髪を治すのは美容師しかいないのです。
これが美容師が本来持つべき姿勢であり、こだわることは当然で、決してマニアックなことではなく美容室のスタンダードな考え方でなければならないのではないでしょうか?
最後まで読んで頂いた方の中に美容師さんがもしいれば、明日からどういう考えで仕事に向き合うのか?を考えるきっかけになればこれほどうれしいことはありません。
なぜなら今回のブログは美容師の方へ向けて書いたものなのですから。
偉そうなこと言ってスイマセン。