2011.03.28

「ヒバクシャ」

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風邪もすっかり良くなり、ノンビリと休日を過ごしましたよ。岩永です。

 世界各地で巻き起こっている核の問題を追い続けてきた、鎌仲ひとみ監督のドキュメンタリー映画『ヒバクシャ 世界の終わりに』『六ヶ所村ラプソディー』と、映画の制作過程をビデオレターとして発表していた「六ヶ所村通信no.4」の3作品が上映されることが決定した。

 今回再上映されることになった3作品の一つ、映画『ヒバクシャ 世界の終わりに』の中で鎌仲監督は核廃棄物による汚染など、核の影響によって健康を害した人たちを、あえて原爆の被害者と同じように「ヒバクシャ」と呼んでいる。

本作ではさまざまな状況の下で、核の被害を受けたヒバクシャたちが登場するのだが、中でも鎌仲監督がイラクで出会ったラシャという湾岸戦争で使用された劣化ウラン弾により白血病を病んだ14歳の少女の姿は印象的だ。

鎌仲監督自身もラシャから手渡された「わたしを忘れないで」というメモによって、ヒバクシャたちの声を聞く旅が始まったという。

日本が現在直面している問題と密接にリンクしているといえる本作、未来を考えていくきっかけになるのではないだろうか。