2011.05.06

ユッケのコト

photo.jpg

『さまざまな分野における日本の問題点が、悪意や怠慢ではなく能力不足に起因するのだと認識すること。

他人を揶揄したり批判していてばかりでは仕方がない。

批判された人たちだって、「できない」のだから。

一人ひとり、時代の課題に適応した能力を上げていくしか、道はない。』

って茂木さんが言ってた。岩永です。

ユッケ事件について少し。

基本的に、あらゆる生食にはリスクがあります。

これは肉に限らず、魚でもそうです。

生食は食材に手を加えないため、菌などが付着していた場合にもそれを取り除く機会がないために症状が出やすいと。

誤ってはいけないのは、コレは生食の「リスク」であって、肉や魚の話ではないってこと。

時には卵や野菜にもリスクがあるってこと。

だから野菜の場合、レストランでは殺菌処理するのが普通。

それが出来ない場合には、抗菌効果のある薬味が登場する。(ワサビ、しょうが、ニンニクなど)

しかし当然のごとく、リスクはゼロにはならない。

ゼロに近付けるための工夫がユッケという料理になったんだけども、やはりリスクはゼロではない。

これは、お寿司だってサラダだってなんでもそう。

ユッケだから、肉だから、こういう痛ましい事故が起こったのではなく、生食にはこういうリスクがある。

外食だからという話でもない。

安易に規制強化をしてどうこうといった話はあまりにアレな気が、、

そう、あの滑稽なこんにゃくゼリー騒動とよく似ている。

結局、最終的に提供する飲食店がしっかりしていなければ結果はあまり変わらないだろうと。

そして、消費者がそのリスクをどう捉えるかといったことであって、

両者がそのリスクを再認識したならば、要は市場に任せておけば自浄作用が働き自然といい方向に動くということなんだと。

安易な規制は、全ての生食に規制強化をかけようというコトになってしまう恐れもあり、

そうなると全ての生食が高級料理になってしまうという可能性も。。

それと、鮮度が良ければ安心安全ということではないようです。

鮮度が良い方が危険な場合もあるらしいです。

そういうコト考えると、どんな
仕事も同じようにリスクだらけなんだなと。

チョット話が違ってしまいますが、

私たちの仕事も「お客様の気に入らないこと」つまりリスクをいかに最小限にし、満足していただくかというコトでもあるんだなと。

リスクをゼロに近付けるために、あらゆる職種の人が努力しているんだなと。

しかし、どれだけ努力してもゼロリスクはあり得ないんだと。