2011.06.02
ゆうだい君の手紙
内閣不信任案、否決。岩永です。
罵り合う大人達、黙り込む大人達、
子供達が見てるぜよ。。
5月18日の毎日小学生新聞に都内に住む小学6年生ゆうだい君(仮名)の手紙が掲載され、話題になりました。
同紙の3月27日付紙面に掲載された、元毎日新聞論説委員で経済ジャーナリスト・北村龍行氏が書いた、
「東電は人びとのことを考えているのか」というコラムに反論するものでした。
北村氏は、東電という会社が起こした原発事故が、日本社会に与えた影響の大きさをつづった後、自己処理につまずいていることを指摘し、その理由を、東電が地域独占で競争がなく、危機対応能力を磨く訓練を受けていなかったからだと書いた。
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(ココからゆうだい君の手紙。)
突然ですが、僕のお父さんは東電の社員です。
3月27日の日曜日の毎日小学生新聞の1面に、
「東電は人々のことを考えているか」
という見出しがありました。
元毎日新聞論説委員の北村龍行さんの「NEWSの窓」です。
読んでみて、無責任だ、と思いました。
みなさんの中には、
「言っている通りじゃないか。どこが無責任だ」
と思う人はいると思います。
たしかに、ほとんどは真実です。
ですが、最後の方に、
「危険もある原子力発電や、生活に欠かせない電気の供給をまかせていたことが、本当はとても危険なことだったのかもしれない」
と書いてありました。
そこが、無責任なのです。
原子力発電所を造ったのは誰でしょうか。
もちろん、東京電力です。
では、原子力発電所を造るきっかけをつくったのは誰でしょう。
それは、日本人、いや、世界中の人々です。
その中には、僕も、あなたも、北村龍行さんも入っています。
なぜ、そう言えるのかというと、こう考えたからです。
発電所を増やさなければならないのは、日本人が、夜遅くまでスーパーを開けたり、ゲームをしたり、無駄に電気を使ったからです。
さらに、発電所の中でも、原子力発電所を造らなければならなかったのは、地球温暖化を防ぐためです。
火力では二酸化炭素がでます。
水力では、ダムを造らなければならず、村が沈んだりします。
その点、原子力なら燃料も安定して手に入るし、二酸化炭素もでません。
そこで、原子力発電所を造ったわけですが、
その地球温暖化を進めたのは世界中の人々です。
そう考えていくと、原子力発電所を造ったのは、東電も含み、みんなであると言え、また、あの記事が無責任であるとも言えます。
さらに、あの記事だけでなく、みんなも無責任であるのです。
僕は、東電を過保護しすぎるかもしれません。
なので、こういう事態こそ、みんなで話し合ってきめるべきなのです。
そうすれば、なにかいい案が生まれてくるはずです。
あえてもう一度書きます。
ぼくは、みんなで話し合うことが大切だ、と言いたいのです。
そして、みんなでこの津波を乗りこえていきましょう。
(ゆうだい・小6・東京都)