2011.07.05
心を整えるっていう…
見た人も多いと思いますが、テレ東の松本復興相辞任テロップがすごいことに…。岩永です。
少し旬を逃した感がありますが、サッカー日本代表キャプテン・長谷部誠の著書
『心を整える・勝利を手繰り寄せるための56の習慣』
の書評である。
ビジネスマンを中心に「自己啓発本」として特に人気だそうである。
元々サッカーが好きなので、ワールドカップでの裏話や、選手のエピソードなどサッカー本として素直に楽しめる。
また、世界に立ち向かうために、長谷部が日頃どんなことに気を配り、どのように自身をコントロールしているのかというのが、エピソードと共に書かれているので、とても読みやすく、サラッと一日あれば読めちゃう感じ。
しかし、「自己啓発本」として読むと、ちょっとしんどくなるような気がする。
これ読んで、
「よーし、オレも明日から心を整えるゾ!」
とはならない。。
そもそも、長谷部は生真面目で相当ストイックなパーソナリティの持ち主である。
そのストイックさで、海外チームでもレギュラーをはり、日本代表のキャプテンになった人である。
サッカーでトップレベルになるための習慣である。
長谷部の個人的なセルフコントロール術である。
もっと言うと、長谷部に合わせた方法、長谷部だからできる方法である。
この方法がしっくりくる人はなかなかいないと思うんだけど。
そりゃそうだ、だってコレはハウツー本ではないのだから。
もちろん、その中で自己確認ができたり、
「わかるわー」
とか、
「スゴいなぁ、オレも頑張んないとなぁ。。」
とか、モチベーションに火がつく、位のことはある。
その56の習慣は、特別ユニークなものではない。
むしろ、とてもありきたりなモノばかりだ。
「そりゃ、そうだよねぇ。そうした方がいいに決まってるよねぇ。」
というものばかりである。
「痩せるんだったら、運動して、食事に気をつけるといいよ。あと、筋トレも!」
みたいな、
「いや、それは分かってんだよ。それが出来ないから太ってんじゃねーか」
… である。
この本を強引に一言でまとめると、
「自分に厳しく生きましょう」
ってとこ。
つまり結局、当たり前のコトを、
やるか、やらないかということ。
まぁ、あくまでも僕の個人的な感想ですけど。
最後に、56個の習慣の一部を挙げておきます。
・意識して心を鎮める時間をつくる。
・マイナス発言は自分を後退させる。
・恨み貯金はしない。
・孤独に浸かる – ひとり温泉のススメ
・先輩に学ぶ
・苦しいことには真っ向から向かう。
・集団のバランスや空気を整える。
・注意は後腐れなく。
・偏見をもたず、まず好きになってみる。
・情報管理を怠らない。
・群れない。
・競争は自分の栄養になる。
・常に正々堂々と勝負する。
・努力や我慢はひけらかさない。
・遅刻が努力を無駄にする。
・常に最悪を想定する。
・他人の失敗を自分の教訓にする。
・楽な方へ流されると、誰かが傷つく。
・迷った時こそ、難しい道を選ぶ。
・正論を振りかざさない。
・感謝は自分の成長につながる。