2011.07.17

素敵な美容師さん

_石巻_.JPG

石巻を一望できる「トヤケ森山」からの風景。岩永です。

僕が時々拝見させて頂いているブログ。

「震災後の海女のブログ」

今回のエントリーは、出来れば美容師の方にも多く読んでもらいたいと思います。

 

今回のブログを読んで、海女さんにコメントを送ったところ、すぐに僕宛のこんなメッセージが届きました。

「おはようございます。

うれしいです。よろしくお願いします。

震災後、しばらくお風呂などにも入れず、髪は油でベタベタ、泥だらけの私達を撮っていくメディアの方達。しょうがないけど、恥ずかしかったです。

初めて髪を洗った日、髪を切ってもらい、パーマをかけた日、ずっと忘れられないと思います。

美容師の方がいて良かった。皆様にお礼を言いたいくらいです。」

 

本当に優しく、強く、胸に刺さる言葉です。

そして、被災者でありながら、人に元気を与えてる、こんな素敵な美容師さんもいる。

そう思うと、甘いことなんて言ってちゃ恥ずかしい。

 

コレ読むと、美容師ってやっぱりイイ仕事だなと思ったし、海女さんに逆に元気を貰ってしまいました。

被災地でない関西に暮らす自分に出来ることは少ないですが、せめて忘れしまわないように、そして本当にイイ美容師が育つお店にしたいと改めて感じました。

感謝ですね。

こりゃ頑張らないと美容師!

『髪を切りました』

[震災後の海女のブログ(http://ameblo.jp/umionna3036/entry-10952660007.html)]

 

髪が伸びて、どうにもならなくなってきたので切りに行ってきました。

スポーツ刈りくらいまでだったら大丈夫かな?と思い、住んでるところに一番近いところに電話しました。

意外にも、「いますぐいいですよ」と言ってくれたので、そのまま出かけました。

入ると、何と言うか、アジアンテイスト全開な感じで、「若い人向け?」と少し不安になりました。

とても気さくな方だったので、お任せして、雑誌を読みました。

私は、人と話すのが得意ではないので、お話をずっと聞いていました。

震災後、何日もしないうちに色々な支援が始まりました。

小さなものでは、「トイレ使ってください」と家の前に張ってあったり、(徒歩での移動がほとんどだったので、ありがたかったです)「休憩できます」(腰をかけるところがありました)などです。

無事だった床屋さん、パーマ屋さんなどはほとんど、「無料でシャンプーします」と貼ってありました。

私は長靴で、顔が黒く、何日も着替えをしていなかったので、恥ずかしくて入ることが出来ませんでした。

ここでも無料シャンプーをしたそうですが、私と同じように泥が付いて汚い格好の人が申し訳なさそうに入って来た、と言っていました。

「何日も洗ってないんですけど・・・いいですか?」 と入ってくるので、

「何言ってんの!みんな同じ!」 と言ってゴシゴシ洗ったそうです。

中には、赤と金髪に染めたい!と言った若者もいたそうで、望みどおりにしてあげたそうです。

「いいか悪いかわからいけどさ、いいじゃん、そんなヤツがいたって。」 と笑っていました。

魔女の宅急便のオソノさんみたいな人でした。

「いっぱい支援してもらってるでしょ。もし同じような事がまたあったら、そこ行ってなんでもやりたいんだよね。でも、私にはこれしかないからさ。」

うれしい。

私には何が出来るんだろう。

復興し、心から「ありがとう」と言えるようになったら、この御恩を返したい。