2010.05.03
居眠り野郎
10年以上の付き合いになる音楽誌、「snoozer」(スヌーザー)です。
僕の成分の大部分がスヌーザーでできています。もう僕が帰る場所といった感じですな。
スヌーザーという単語には、「居眠り野郎」という意味があります。
そのタイトルには、「人は成長しなければならない。頑張り続けなければならない。そして幸せにならなければならない。」という現代を生きる人が、誰しも少なからず持っている概念に対しNOという。
「別にそんな風に生きなくってもいいんだよ。居眠りしてたっていいんだよ。」というメッセージが込められている。
そんなことで昨日、長年の友人と飲みに行って改めて、スゴイ人だなあと感心させられたのである。
その友人はとにかくユルく、どこか「頑張る」といったことを忌み嫌っている。
「一生懸命になどなってはいけない。そんな事は一生のうちの何度かでいいのだ。本当に大切な人たちの笑顔さえ守れりゃいいだろ。そうやってオレはお気楽にユルく生きていくのさ。」という感じである。
そんな彼に僕は憧れ、最上級のリスペクトをもって、ただただ畏怖するばかりである。
彼こそが本当の意味での「スヌーザー(居眠り野郎)」だったんだ。
しかしそれは、トップに立たないこと。他人の人生まで背負い込まないことを決めた人だけが持てる特権なんだと思う。よって僕にはその資格はない。
みんなもたまには居眠りしよう。
「雨にも負けず、風にも負けず・・・、そんな人に私はなりたい」ってそんなのウソだよ。
人は、雨にも負けるし、風にも負ける。けど晴れた日には進める生き物なんだから。