2010.11.12

誰にでもオススメできる本

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「日本でいちばん大切にしたい会社 2」という本です。

「株式会社樹研工業」(100万分の1gの超極小プラスティック歯車の世界一のメーカーとして有名)
社員は先着順で採用。給料は年齢序列の不思議な会社だそうです。

この会社の印象的なエピソードを二つだけご紹介します。

ある日、59歳の社員が入院したそうです。社会的には定年間近な年齢ということもあり、弱気になっているその社員に、社長は手紙を出したそうです。

「胃潰瘍くらいで会社を辞められると思ったら大間違い。早く治して出社せよ。会社は忙しい。君がいないから会社は大混乱だ。よその会社と違って、くたばるまで辞めさせないぞ」

という手紙。この社員は現在70歳。今も元気に働いているそうです。

そして、またある日、社員が入院したそうです。ガンだったそうです。結局その社員の方は亡くなってしまったそうなのですが、その闘病生活3年半の間、毎月の給料はもちろん、ボーナスまで全額を直接手渡しで支給したそうです。

この会社では、入社時に1000万円の生命保険に加入するそうです。なんと、保険料を支払うのは全額会社、受取人は全額社員の家族だといいます。

「大切な人を病で失ったご家族に対して、会社ができることは、残った人たちの生活を支えてあげることくらいしかできません。社葬で大きな葬式をあげても、残った人たちのあとの生活を考えると、それは違うのではないかと考えて、私はこうしました」

そう語る松浦社長が経営する樹研工業は、まさに社員とその家族のより所のような会社です。

本当にもう頭が上がりませんよ。